裁判でつかう録音データ(ボイスメモ)が聴きづらいときの対処法
私が運営している音質改善サービスには離婚や訴訟等の係争案件も多数取り扱います。昨今、証拠として使いたい音声ファイルはスマートフォンやICレコーダーを使って会話内容を録音するのが大半です。
しかし、多くの場合耳障りなノイズが混入していたり、カバンやポケットに入れたままの録音では細かな内容が聴き取りづらい音になりがちです。そのような音質改善はそれなりの技術と手間がかかるため、隠し撮りしたような長時間データは予算にマッチした提案が難しい場合も少なくありません。そんな「聴きづらい音」にお悩みの方に、当サイトを利用する前に知っていただきたいことがございますので紹介します。
鉄則①ICレコーダーやスマホ、PCの内臓スピーカーは多くの場合必要最低限の再生能力
ボイスレコーダーやスマートフォン、PCの内臓スピーカーは一部の高級機種をのぞいて「とりあえず音が聴こえればいい」という代物です。プロが作成した美しい音楽データを再生するならある程度聞けますが、スマートフォンで自ら録音した悪状態会話を再現するには解像度が足りません。
鉄則②細かな内容をチェックするときは必ずイヤフォンかヘッドフォンで聞く
文字起こしする等、内容を正確に聞き取る必要がある場合、一定クラスのイヤフォン・ヘッドフォンが必要です。定価8000円クラスになると音質に重きをおいた仕様となり、5000円以下のイヤフォンと差が出始める価格帯。何よりもここに投資するのがおすすめです。当音質改善サービスに相談いただくICレコーダーの音源はそれなりのヘッドフォン・イヤフォンを利用すれば専門プロがわざわざ加工しなくても内容が聞き取れるケースが半分以上あります。
パソコンにUSB接続するオーディオインターフェース
パソコン本体にもヘッドフォンジャックがついていますが、PC内の基盤類は多くのノイズ発生があり、音声にとっては悪影響が多いです。きちんとした音を再現したいなら「オーディオインタフェースやDAC」が必要となります。スペックは1万円くらいから数十万まで)
また、これらの機器にはD/Aコンバーターというデジタル信号をアナログの音として変換するパーツがあり、これが音質を決定づけます。上記はエントリーモデルですが、音楽再生用としても十分なスペックです。
後ろのピンジャックからRCAステレオケーブル(https://amzn.to/2Gwg6Lf)
をつなげばパソコンの音声をステレオAUXに接続して再生することができます。
同じヘッドフォンでもパソコンのイヤフォンジャックに直接接続する場合と明らかに音質差を感じられるはずですし再生ボリュームの自由度も高く便利です。
高解像度のヘッドフォン、音楽リスニング用では高額なものも含め無限に選択肢がございますが、音に色付けがされているケースが多いので業務用のものと少し意味合いが変わります。左は私が業務利用しているものと同じ、日本のレコーディングスタジオの定番ヘッドフォンです。国内歌手のプロモーションビデオなどでみかけるヘッドフォンはほとんどがこちらです。ジャック部分が太いタイプですので、携帯プレイヤーなどのミニジャックでは変換プラグを利用しないと使えません。
鉄則③重要な会話は高解像度録音で
ICレコーダーやボイスメモアプリにはおおよその場合、記録方式設定があります。ICレコーダーの場合、mp3,wavが設定できますが多くの場合mp3=長時間録音モードとなっており、容量を削減できることから意図なくこれで録音される方が殆どと言っても過言ではありません。これらも会話録音するのにあまり適していません。mp3はwavに比べ容量が1/5程度。データ量がスカスカです。ちょっと聴いた感じではわかりづらいのですがいいヘッドフォンやスピーカーを使用するほどその差が現れます。
iPhoneのボイスメモアプリにも設定があり「非可逆圧縮」
「ロスレス圧縮」モードが存在するので重要な会話であればロスレスモード一択です。
また、当方のような音質改善サービスを利用する場合もこのデータ密度により改善できる度合いが大きく違います。
上記対策をしても「聞き取れずにお困りの音声データは当方にご相談ください
ハイブリッド・サウンド・リフォームは録音物(音楽・音声)のリフォームをお手伝いする新感覚サービスです。プロクリエイターの作品(ビデオ・映画・音楽作品)のトラブルサポートから一般ユーザーがICレコーダー録音した聴きづらい音声まで年間数百件の音質改善をお手伝いしております。
どなたさまも安心してご利用できますよう、無料で試せるトライアルオーダー方式を採用しております。お気軽にご相談ください。