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音声ファイルのノイズ除去技術|ボイスレコーダー録音の雑音は消せるの?

重要会議の議事録や編集者によるインタビュー、夫婦間での離婚協議など、様々なシーンの録音に便利なボイスレコーダー(ICレコーダー)。最近ではスマートフォンのボイスメモが主流ななりつつあります。その場では普通に聞き取れた会話が、後で録音データを再生してみると、会話内容がノイズだらけで聴き取れないというお悩みは珍しくありません。人間の耳は相手の声に高い精度でフォーカスできるため、機器で単純録音した音と大きく体感差があります。多くの場合、実は現場で聞こえていた周囲の雑音(ノイズ)に気づきます。

そんな音源の改善を年間数百件手掛ける専門プロ「どんな状態の音源」なら改善できるのか?どんなツールを使いそれは素人にも扱えるか等の情報をまとめています。

ボイスレコーダー 雑音
ワールドクラスサウンドエンジニア

SoundRefomer

T.YAMAKAWA

「音楽・音声」のリフォームサービスを運営。音楽クリエイター→サラリーマンを経て独立。録音品質でお悩みの音声素材の音質改善を年間数百件手がけています。マドリード国際映画祭2023最優秀サウンドデザイン賞受賞。

✅もくじ

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さまざまな雑音除去ができる最新の音声編集技術

アンカー 1

ボイスレコーダーの雑音といえば街の喧騒、車のクラクションやエンジン音、カフェのBGMや食器のカチャカチャ音、会議室なら資料の紙をめくる「パラパラ」という音の他、空調の音が耳障りだったりします。「サー、ザワザワー」という薄いノイズ除去は以前から比較的安易に軽減できます。しかし、コーヒーカップを置いたときの「ゴトッ」という強い音の除去は技術的に困難でした。

♪会話中のiPhone着信音を取り除いたサンプル

AdobeのPhotoshopというアプリは画像データから曇り空を晴れにしたり、女子の黒目をパッチリしたり、写真を様々なアプローチで合成編集できるのはご存じかもしれません。音声でも(音は画像ほどハッキリ判別できないですが)似たプロセスで特定の音を消したりぼかしたり除去したりできます。

アンカー 2

プロの音声エンジニアが使うオーディオリペアツール

アメリカ、マサチューセッツ州に本社を置く、iZotopeというソフトウェアメーカーが開発しているRXというオーディオ・リペアツール。このアプリはハリウッド映画を手掛ける先端ポストプロダクションスタジオやプロミュージシャンなどに使用されるプロ用整音ツール。「魔法のような技術」と讃えられることもあり、すでに録音された音声データから様々な音を消し込むことができます。

録音された音の成分を可視化しての音響編集

しかし、それを扱うには細かな音の違いを聞き分ける音編集の経験値や高解像度のヘッドフォンやモニタースピーカーが必要となり、一般の人が購入して使いこなすには敷居が高すぎます。

実際に目視できない音声をビジュアル的に可視化するスペクトログラムメーターが特徴。WavやMP3などの音声データをソフトウェアに取り込むと音声成分が上記動画のように表示されます。

ステレオ音声だと左右の2つのメータに収録された音成分が解析された映像が表示されます。このヴィジュアル化された画像の中から、軽減させたいノイズを探し出し、必要な処理を加えていくものです。音成分を弱めたり、ボカシたり、リシンセサイズ(再合成)させたりする多彩な機能があります。

AI解析で自動処理できる作業もありますが、ワンタッチで音声全体を改善できるほど簡単ではありません。音楽系の多くのプラグインを操つられる方でも効果的に使いこなすには豊富な経験と高解像度なモニター環境が必要。編集知識が高い方ならともかく、素人は扱うのはほぼ難しいでしょう。

アンカー 3

ICレコーダーはそもそも音が悪い

メディアインタビュー 録音

ボイスメモに活用される安価な小型レコーダーは小型化が優先され録音クオリティが必要最低限に抑えられています。

・至近距離じゃないとキレイに録音できない

・MP3モードだとデータ量がスカスカ

・内臓スピーカーがチープ

本格的に文字起こしが必要な録音なら、上記画像の新聞記者のように喋っている人の口元まで近づける必要があります。この原則を分からずにボイスレコーダーを利用される方は少なくありません。

フリーソフトを使ってノイズ除去はできるのか

アンカー 4

ノイズ処理についてグーグル検索するとフリーソフトのAudacityなどが検索上位にヒットします。インストールは手軽でも趣味で日常からDAW(音声編集ソフト)を扱っている人じゃないと設定や操作方法などを調べるだけでおそらくギブアップ。

​機能が優秀なボイスレコーダーにはノイズキャンセリング機能がついています。「ザワザワ~」「サ-、シュー」というノイズはそれなりに軽減できますが、大きな物音などはカットできません。

かなり聞きづらい音声データは上記で紹介したiZotopeRXやAdobe Auditionを使いこなせないと対応が難しいと考えましょう。

録音後に専門プロが修復できる目安

アンカー 5

音質改善サービスを運営する私は様々な音源に触れる機会がありますが、改善できないギブアップ事例は約4割。瞬間的な雑音は比較的除去しやすいですが、継続的に鳴り続けている「ザーーー」という音やまたそれらの雑音に完全にかき消されてしまっている音「記録されていない音」を復元することはできません。

また録音したい対象までの距離が遠く、ボリュームが小さなデータやデータ密度が低い圧縮音源のMP3で録音されたデータは後処理精度が低いです。より細かな状況別事例を参考にされたい方は、下記の録音例リンク先記事も参考にしてください。

改善しずらい録音例

ボイスレコーダーのノイズ軽減・明瞭化処理は、HybridSoundReform.comへご相談ください。HybridSoundReform.comは録音物のノイズ除去や音声修復をプロ・アマ問わずご利用いただけます。共有が必要な議事録や音声資料、裁判用の音声など何でもご相談ください。雑音で困っている実音源の改善効果をお試し頂いたのちに料金が発生する安心なシステムを採用しています。

 

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