雑音除去の見積価格を見分けるために知っておく基礎知識
聞きづらい録音データを改善したい方にとって、インターネットサービスはありがたいもの。サービスの数が限られているため、利用される方はどんな業者に頼んだら良いか判断しづらいものです。
他社から高額な見積を出され、困ったユーザーが当サイトに相談頂いたところ、なんと1/１０の料金で済んだ事例がありました。ここでは適正見積のために知っておきたい、最低限の基礎知識を紹介します。
SoundRefomer
T.YAMAKAWA
「音楽・音声」のリフォームサービスを手掛けてます。音楽クリエイター→サラリーマンを経て独立しサービスを開始。日々、音でお悩みの様々なクライアントからお仕事を受注する傍ら、音楽ステージ系の映像編集も手掛けています。
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音の専門家は今や激レアではない
録音した音質でお悩みを抱えているケースは様々ですが、裁判などで利用したい音声データは人生を左右するような「証拠の切り札」として活用されるため、その心理につけこんだ法外な価格設定をしているサービスも存在するようです。
テレビ番組で音声の鑑定などを人は見たことがありますか？大学の研究者や警視庁の声紋鑑定をする人など。その道の権威者であり特殊なイメージがあります。しかし、近年は一般人が使用するパソコンも高性能化し特殊なアプリケーションも広く活用されています。
最先端の音響ソフトウェアの入手は手軽
先端音響科学を研究するMIT出身者がポストプロダクション（映画や音楽制作などを手がける編集スタジオなど）やミュージシャンに向けて、高性能なソフトウェアを次々と開発しています。その代表がiZotopeのRXというオーディオリペアツールが最もポピュラーです。
聞きづらいボイスレコーダー
しかし、これらのアプリは動画や音声編集の未経験者がいきなり使いこなすのは簡単ではありません。音編集に関する知識と豊富な経験値、細かな変化を聴きわける耳、高解像度モニタースピーカーやヘッドフォンは必須です。ソフトウェアは数万円〜１０万円くらいですので、権威のある研究者だけが所有するような高額な音響機材とは言えません。
劇場公開映画の整音
録音に混入した携帯着信音もかなり取れちゃいます
莫大なファイル量を依頼する場合は別ですが、特に裁判関連の音質改善で法外な価格を提示する業者には注意したほうが無難です。
誰が聞いても明らかに「ひどい音」はプロでも簡単に改善できない
最新技術でも明らかに酷い雑音だらけの音声を綺麗にするのは難しく、ノイズの量が多いほど手間のかかる編集が伴います。たった５分の音素材に８時間以上作業してもわずかしか改善できないケースもあります。
雑音の種類によって手間のかかり方が異なる
しかし種類によってはコンピューターにそのノイズ成分を解析させ、簡単に軽減できます。ボイスレコーダーに入りがちな「サー」「シュー」というノイズは比較的容易です。※録音時間が長い（数時間単位）ものはコンピューターでの処理時間が莫大にかかり、手間がかかります。
「ザー」「ドン」「カチャ（食器）」「ゴトっ（ものを置く音）」、「カシャっ（シャッター音）」その他、人のくしゃみや声などの雑音軽減は結構大変です。
これらの音はその音が出た場所を細かくチェックして、一つ一つ手作業で音声処理します。（追記17’05月/これらもある程度は自動化されています）5分の音声でも100か所以上の修復することもあり、これはどうしても手間がかかる分、見積は高騰します。
それなりのヘッドフォン・イヤフォンを使っていないと無意味
スマートフォンやボイスレコーダー、PCの内蔵スピーカーは多くの場合、「とりあえず音が聞こえればいい」という最低クラスのスピーカー。プロエンジニアが音質改善しても、その効果を適正に体感できません。
販売価格8,000円以上の音楽用ヘッドフォン・イヤフォンで聞いてみてください。音の解像度が全然ちがいます。
何を「聞きやすくしたいのか」を明確に説明すれば見積価格は抑制できる
賑やかな喫茶店で会話を録音すれば、相当いろんな音が混入します。でも「会話を聞き取りやすくする」という目的であれば、すべての食器の音や物音を消す必要はありません。
賑やかな喫茶店で会話を録音すれば、様々な音が混入します。しかし「会話を聞き取りやすくする」という目的であれば、すべての食器の音や物音を消す必要はありません。
カフェで録音すると色々な音が...
「食器音や店内の声などは軽減しなくても良いです」「しかし3分40秒付近の✖️✖️は気になります」「会話を聞こえやすくしてください」と、いった依頼をしましょう。それでも数万円の見積なら他に問い合わせた方が賢明です。
改善確率が確実に向上する納期設定
依頼いいだく音源やビデオの尺や記録状態にもより作業時間も大きく変わります。映像と違って音は目に見えません。エンジニアの経験値が豊富でも、改善処理にはある程度の試行錯誤が伴います。同じ音源でも納期が長いとその分、トライ＆エラーの回数が増えるので確実に改善確率が向上します。気持ち余裕をもった納期リクエストをするのが賢い方法です。
ボイスレコーダーの明瞭化ならハイブリッド・サウンドリフォームにお任せください
改善できるか不安な雑音だらけの音声データもトライアル可能です。
お困りの音源を実際に改善して工数ベースでお見積。内容に満足いった場合は正式にオーダーできるから安心です。