コンデンサーマイクを使用してボーカル録音する際のポイントを一流のプロレコーディングエンジニアの知見を元に網羅的にまとめます。
マイクの選択
高品質で適切なコンデンサーマイクを選ぶことが重要です。マイクの特性や音質によって、ボーカルのニュアンスやトーンが異なるため、自分の声に合ったマイクを選びましょう。
ネット通販では実機を試すのは難しいですが、がっつり投資できる本格志向の方は自身の声を実際に録音できるプロショップに行ってみるのもアリ。
プロも御用達の宮地楽器さんの店頭レポート
マイクの位置
マイクの位置を適切に設定することが重要です。通常、マイクはボーカリストの口から約15～30センチの距離に設置されます。ただし、個々の声の特性やパフォーマンスのスタイルによって最適な位置は異なる場合があります。
ポップフィルターの使用
ポップフィルターは、パフォーマンス中に口から出る息の爆発音（ポップノイズ）を軽減するために使用されます。これにより、ボーカルトラックに不快なノイズが入るのを防ぎます。
反響音の処理
録音スペースにおいて、反響やノイズを最小限に抑えるために環境を処理することが重要です。適切な音響処理を施し、エコーを減らしたり、外部ノイズを遮断するために適切な防音対策を施しましょう。
業務用レコーディングスタジオは音響対策されたボーカルブースが用意され、宅録とは最も異なる部分かもしれません。宅録の場合はボーカル録音時の反響音を抑えるリフレクションフィルターの使用がおすすめ。
マイクのプリアンプ設定
マイクのプリアンプは、マイク信号を増幅するための重要な要素です。適切なゲイン設定を行い、クリアで正確な信号を得るようにしましょう。過剰なゲイン設定はクリッピングや歪みを引き起こす可能性があるため注意が必要です。
ダイナミクス処理
ボーカルの録音中にダイナミクス処理を行うこともあります。コンプレッサーやディエッサーなどのプラグインを使用して、ダイナミクスを制御し、レベルの一貫性を保つことができます。プロの場合、ほんの少し強弱を抑えるために録音時に使用されるケースがほとんど。
パフォーマンスの質
音質だけでなく、ボーカリストのパフォーマンスも重要です。表現力や感情の伝達を最大限に引き出すために、良好なコミュニケーションとリラックスした雰囲気を作り出しましょう。共同作業者がいない場合は、体調やテンション良い時間を意図的に計画したり、集中できる環境を作ることが何より大事です。
プロジェクトの保存とバックアップ
ボーカル録音の終了後は、プロジェクトを保存し、バックアップを取ることを忘れないでください。録音データは貴重なアセットであり、データの紛失や損失を防ぐために適切な管理が必要です。もちろん、それらをプレイバックする時のモニター（ヘッドフォン）もプロスペックに近い良質なツールを用いないと、そもそもの失敗に気づかない場合もあります。
まとめ
いかがでしたか？以上がコンデンサーマイクを使用してボーカル録音する際のポイントを一流のプロレコーディングエンジニアの知見と注意点でした。コンデンサーマイクでのボーカル録音が失敗してしまった。ミックスのボーカルトラックをより良い音に改善したいという歌い手さんがおりましたら音質改善サービスハイブリッド・サウンドリフォームまでお気軽にお問い合わせください。