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執筆者の写真Sound Reformer / yamakaWA

カラオケボックスで録音したアカペラ音源のノイズ除去とミックスマスタリング

更新日:2022年5月24日

カラオケボックスで多重録音したアカペラ音源のノイズ除去とミックスマスタリング


サウンドリフォーマーの山川@HSR_YBです。音楽に関わらず多種多様な音源を取り扱っていますが、これまでにないパターンの作業でしたので紹介します。


先日、アカペラ多重録音のカヴァー楽曲のノイズ除去とミックスマスタリングをお手伝いしました。そう書くと特に珍しくないかもしれません。


しかし、単体MTR(マルチトラックレコーダー)をカラオケボックスに持ち込んでのレコーディングはやや珍しく、6パートあるアカペラトラックの所々に他の部屋からの音漏れ音が混入するというもの。



アカペラ楽曲録音に不向きのカラオケボックス


アカペラは楽器演奏がなく歌声だけで曲が作られています。パワフルなベースやドラムが入る重圧なオケより録音品質にはシビアさが求められます。

カラオケボックスは基本的に隣の施設に音漏れしない設計。しかし、施設内の部屋ごとの防音は緩く、トイレに立った際、他の部屋から知ってる曲に気づく程度の音漏れがあります。


録音に使っている部屋を閉め切っても、自分の部屋でカラオケを再生していない部屋は無音。そのため、近くの部屋のドアが開くと結構な音が入ってきます。アカペラパートの録音中にその音が入ってしまったというもの。


クライアントも「二度とカラオケボックスでは録音しない」と、おっしゃっていました。



特定音を消去する音質改善スキル


ボーカルのみトラックの背景に別の音楽が流れるので、その部分をくり抜く様な処理が必要となります。例えば下記の動画のようにiPhoneの音を消してしまうようなスキルが必要です。



隣の部屋からの音漏れ混入がもっとも厳しい処理となりましたが何とか軽減に成功しました。


その他のノイズも多数

  • シューというヒスノイズ

  • MTR操作のためのパチパチというスイッチ音

  • 編集時に発生したパツっというクリップ音

  • 歌っている時に何かに触った音


トラッククリーニングからミックスマスタリング


各トラックの細かなノイズ処理が終了。ピッチ・タイミング修正のリクエストもありましたがご予算の関係で、メインボーカルとベースパートのみ大きく外れた部分のみで対応。


その後、ミックスマスタリングを行いました。何とかSNS等で配信できるレベルには仕上がったと思います。




録音初心者のサポート


ある程度のレコーディング知識がある方には無謀と感じることもありますが、

それでも楽曲を完成させようという意欲は無駄にするべきではありません。


大きな録音トラブルは収録し直したほうが良い場合が大半。しかし、改善のための知識をどこから得ればいいのか分からない場合もあり、そのためにかける時間やコストはクライアントにより様々です。



ハイブリッド・サウンドリフォームはそんな楽曲制作の録音にお困りの方からのご相談もお受けしています。お気軽にコンタクトください。






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