さまざまな音声ファイルの改善・修復を手がけるサウンドリフォーマーの山川@HSR_YBです。日常から ICレコーダーで録音した会話やスマートフォンのボイスメモアプリで録音された会話の明瞭化処理はそこそこニーズがあります。
録音したのに会話内容が聞き取れない
離婚調停で揉めている夫婦とか、セクハラ、パワハラで悩む方が咄嗟に録音したデータは音量が小さかったり、カフェなどでは周囲の雑音やBGMが大きくて折角の会話内容が聞き取れないというケースは少なくありません。
僕の手がけるサービスには上記のようなケースでも録音状態のかなり酷いものが多いですが、軽度なものなら自己修復したほうが無難。ただし、音声編集アプリやノイズ処理系のプラグインは絶妙なサジ加減が必要なので詳しくない方は諦めてしまいがちです。
iPhone標準のボイスメモアプリにボタンひとつのノイズ除去機能が追加
こちらのブログは2022.2月末時点の執筆となりますが、最近の iOSアップデートで標準搭載されているボイスメモアプリにノイズ除去機能が追加されました。
①ボイスメモアプリを立ち上げ
②対象の録音ファイルをクリック
③開いたタブ左側のオプションボタンをクリック
④録音補正機能を有効に
これで通常再生するだけで、「ザワザワ」したノイズなどが軽減されます。再生速度も変更できるので会話内容を明確に精査したい場合はこの機能を使いましょう。
改善できないノイズはプロに頼むのが賢明
酷いノイズはやはりこの機能だけでは軽減できません。高度なノイズ除去は専門知識が必要となり、付け焼き刃で編集アプリを覚えてもうまくいきません。私が運営するハイブリッド・サウンドリフォームでは「聞き取りづらいボイスメモ」が実際にどれくらい改善できるか無料トライアルで判断できますよ。
重要な会話録音で最も気をつけること
専門プロでも改善が難しいのは
①マイクから話者までの距離が遠くて音が小さすぎる
②録音品質が悪い
①は口元までの距離が短いということが大原則、できれば口元から1メートル以内で録音しましょう。②は mp3などのデータ量が軽い圧縮音源では後々、編集しても改善できる幅が大幅に減ってしまいます。解像度が低い写真を引き伸ばしてもモザイクのようにしかならないという現象を想像してみてください。音声データも低解像度録音だと後から手を加えても難しいという現実があります。iPhoneのボイスメモにはロスレス録音できる機能もありますので重要な会話は必ずその設定で録音することをお勧めします。
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