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「」に対する検索結果が75件見つかりました

  • 浮気現場の証拠録音物|車内で使うべきはICレコーダーよりドライブレコーダー

    ありとあらゆる録音物の改善を手がけるサウンドリフォーマーの山川@HSR_YBです。 浮気疑惑を証明するため、カバンに小型ICレコーダーを仕込んだ配偶者のから「会話内容が全然聞こえないのでクリアにして欲しい」と、いう依頼は後を絶ちません。 特に浮気相手との会話がゲットしやすい車内録音は仕掛ける側の思惑とは裏腹に録音した内容がほとんど聞き取れないというケースが大半です。 録音に最も適していない車の中 以前のブログ「ノイズが持続するクルマ走行中の録音データの改善確率は0パーセント?」でも紹介した通り、走行中の車中は密会現場の証拠を抑えるのには最適ですが、会話の録音に適していません。 持続するエンジン音(強い音) 風切り音(強い音) BGMやテレビ放送(人間の声成分とかぶる) 車内ではこれらの音成分が大半を占め、どこかに忍ばせたレコーダーでクリアに録音することは困難です。奇跡的にいい場所かつ静かな車内の場合もありますが、無音で走行するケースはさほどなく、バラエティ系のテレビ番組を車内で流していたり、歌が入ったBGMを流しているもの。人間同士の声は歌であれテレビであれ同じ帯域となるため、最新技術を持ってしてもそれらを分割することはできません。 知るべき小型ICレコーダー録音での鉄則 小型ICレコーダー(スマートフォンのボイスメモアプリ)は対面インタビューや商談時に卓上に置いて録音することを念頭に設計されています。 レコーダーのマイク部分から会話者の口元まで60cmくらいがクリアに録音できる目安。 見えない場所に隠したり、バッグの中ではまずマトモな録音は難しいでしょう。 ↑インタビューを録音するならこれくらい 車中に限らず部屋の中にこれらのレコーダーやスマートフォンを設置してもマイクから対象者まで遠いので、同じくマトモな録音はできません。 長時間録音モードの弊害 浮気現場の盗み録りを試みようとする方は、終日録音し続けることを念頭に置くでしょう。ICレコーダーの録音モードには「高音質・長時間モード」があり、長時間録音を考えている方ならやはり「長時間モード」に設定してしまいがちですが、これには大きな落とし穴があります。 長時間モードは記録データ量を軽量化するため圧縮音源(mp3)となります。これは綺麗な品質のデータ(ここでは口元から50cm以内の近い場所で録音するなど)なら問題ないものの、車中やガヤガヤした居酒屋やカフェ、マイクから遠い場所での部屋での会話などを録音には最も適していません。また部屋に仕掛けたボイスレコーダーで、電話で会話している相手の声を拾える確率はゼロです。 参考記事 「重要な録音は非圧縮かロスレス圧縮ファイルで」 圧縮音源はデータ軽量化を測るため、本来の音成分を間引いて記録されます。解像度の粗い写真データを引き延ばそうとしてもモザイクのようになってしまう現象はイメージしやすいと思いますが、音声データもそのような現象は起き、後で編集したりボリュームアップを試みても改善できないケースが大半です。 車中の決定的場面はドライブレコーダーデータをゲット ドライブレコーダーは車が走行中に自動録画されますが、多くの機種で音声も同時に記録されています。バックミラー付近に取り付けるタイプが多く、そこから運転者と助手席同乗者の口元から近い場所にマイクが設置されており、割と高い確率でクリアに会話内容が録音されています。 超高級車はセキュリティも厳しいですが、家族で車をシェアしているようなケースではドライブレコーダーのSDカードをチェックすることで思わぬ浮気現場が発見できるかもしれません。クライアントの弁護士事務所からそういったドライブレコーダーの音質改善を受注することもあります。 映像もあり周辺の建物も確認できることから、場所や時間帯も特定しやすく証拠として説得力があります。 まとめ 車中の浮気現場は録音に不向きなので録音しても無駄に終わる場合が大半 マイクから近い位置で録音しないとマトモな会話録音はできない 車中の会話録音ならドライブレコーダーのデータが最適 なお音質改善サービスを運営する私には、主に弁護士からの仲介でこのような音源を取り扱っていることから事例で紹介しております。けして盗聴行為や隠し撮りを推奨する意味で当記事を扱っておりません。本人に許可のない隠し撮り・盗聴行為に該当する音源は原則としてお断りしています。 録音対象が配偶者であっても違法と判断される事例があるようです。 (外部)参考ブログ「自宅にICレコーダーを設置した行為が違法とされた事例」 ※配偶者による録音でも違法となる場合があります 浮気行為の自主調査は弁護士等にご相談の上、行うことをお勧めします。 その上で録音物にお困りの案件がござましたらお気軽にご相談ください。

  • ポッドキャスト対談トークコンテンツの音質改善&残響軽減

    #ポッドキャスト #音声品質改善 サウンドリフォーマーの山川@HSRです。最近某企業からポッドキャストコンテンツの音質改善依頼がありました。 経営者自らの経験や会社のコアに当たる方針などを詳しくインタビューされており、 入社前の人材に会社を知ってもらう意図から制作されているコンテンツは インテリジェンスに溢れ興味深いものでした。 インタビュアーとインタビュイーの音質誤差 コロナ禍ということもあり、リモートによるインタビューだったと想定されます。2名でのインタビュー形式の対談はそれぞれが別の場所で収録。二人の声質に差が出てしまい、それを改善できないかというご相談でした。最近は録音機器も比較的安価で高音質録音が可能。コンテンツによってはスマートフォンやPCのボイスメモアプリでも充分ですが、配信レベルのコンテンツとして成立させるには一定以上のクオリティが必要不可欠です。 専用スタジオで収録しなかった時に起こる部屋のエコー問題 録音スタジオのように吸音処理されていないオフィスや会議室での録音は、部屋の響き(残響音)までクリアに入ってしまいがち。 今回は正にこのパターンで、インタビューを受けている経営者の方が部屋の響きが多くマイクからやや遠く感じる音、インタビュアーの方がマイクに近いクリアで太い音という音質の誤差が出てしまっていました。コンテンツとしてゲスト側の声の品質が落ちるのは極力避けたいのは言うまでもありません。 エコー(残響)の軽減は最新技術でも万能ではない 上記の動画では残響除去系で代表的なプラグインが紹介されています。ZynaptiqやiZotopeの残響除去系のプラグインは当方も複合的に用いていますが、収録状態やデータ密度により改善具合がマチマチです。今回の依頼も収録時点から編集には不向きなmp3(非可逆圧縮音源)が用いられ、一定の効果があったもののやや改善効果が落ちた感触。また、音像が遠いため声の太さが足りなかった面もあります。 こちらを補完するため、EQ、エンハンス、コンプレッション等を複合的に組み合わせ、緻密なブースト処理を行いサンプル提案したところ、音質改善に満足いただき採用となりました。 声質はコンテンツの説得力を左右する重要ファクター YouTube等の動画の場合、臨場感も含めそこまで音質は優先されないかもしれません。しかしポッドキャスト、ラジオなど音声のみコンテンツの場合は一定以下のクオリティになると、一気にプロコンテンツととの差が露呈し、折角の優良コンテンツもややチープな音声品質になり説得力が低下します。 ボイスコンテンツの録音は専門エンジニアがスタジオ収録したものと割とさが出やすい領域。収録したポッドキャストコンテンツの音質にお悩みの方がいらっしゃいましたら、私が運営する音声修復・改善専門サービスのハイブリッド・サウンドリフォームまでお気軽にご相談ください。

  • mp3は圧縮音源なのでクオリティを求めたい音声編集には不向き

    動画収録・録音をした場合、音声ファイルを関係者に共有するために書き出す場合があります。動画や音声編集に馴染みのないユーザーは音声ファイルを意図なくmp3にしてしまうこともあるでしょう。扱う機会も多いファイル形式で安心な上、データ量も軽量で共有しやすく扱いやすい。また、再生できないスマートフォンやタブレット、PCはないと言っても過言ではありません。 圧縮音源と非圧縮音源そしてロスレス圧縮音源 クオリティを求める動画・音声コンテンツを作る場合、解像度が高いままの非圧縮形式のデータを読み込んで編集するのが一般的。プロや完成度の高い作品を目指すクリエイターはそれ以外の選択の余地がありません。従って、自ら収録した動画や音声データを他のクリエイターに渡す託す場合は非圧縮データにてやりとりします。音声データならwavやaiffが一般的。 Mp3は非可逆方式の圧縮音源。一般利用者が再生しやすい軽量データという認識です。非圧縮wavが100だとするとmp3はデータ量が20〜25くらい。多くのデータが軽量化のために間引かれています。(一般端末ではあまり音質の違いがわかりづらい)解像度の低い画像を引き伸ばしてもモザイクのように粗くしかならないのと同じく、一度間引かれた非可逆圧縮データは元には戻りません。そのためクオリティを求める編集時に用いません。 もちろん、プロが使用する編集アプリは多くのファイル形式を取り込めるようになっています。しかし、これはどうしても素材がないケース。クライアントが用意するデータがmp3しかない場合もあるので、もちろんそれらを活用することはあります。 見逃されがちのロスレス設定 iPhoneに標準搭載されているボイスメモアプリにはロスレスモード設定があります。これはロスレス圧縮と呼ばれるもので、軽量に録音できる利点と再生時にデータが間引かれないというまさに「ロスしない」賢い方式。もちろんその分データ容量を食います。それでも1時間程度の録音は動画と違い、そこまでデータサイズが大きくありません。重要な録音は必ずロスレスモードにしましょう。 間引かれたデータは編集できても顕著な改善できないしクオリティは上がらない 私はこのような聞き取り辛い録音物をクリアに改善する仕事を生業としておりますが、データが間引かれたmp3などの圧縮音源では改善できない確率が飛躍的に上がります。 まとめ mp3などの圧縮音源はプロの音楽作品やオーディオブックなど「プロが作った完成品」を軽量で再生できる用途で使用されています。これからプロのようにクオリティの高い音で作品を作りたい人は不向き。完成度を高めるために作品の共同作業者などがいる場合は、必ず非圧縮音源でやりとりしましょう。

  • 動画の耳障りなシャッター音は除去できます

    音声データのリフォームサービス運営している山川@HSRです。 プロアマ問わず様々な動画・音声コンテンツの改善をお手伝いしていますが、 たまにご依頼いただくのがカメラのシャッター音除去です。 ライブイベントの動画 先日、クライアントから依頼いただいたコンテンツは地下アイドルさんのライブイベント。 素敵な歌を披露しているのに、ライブ中の撮影OKだったのか?パフォーマンス中に絶えずカメラ撮影がされておりシャッター音だらけ。歌声や音楽をじっくり聴き込みたい方にとってはとてもストレス。 対象曲はカヴァー曲とあってオフィシャル音源化されておらずレア。潤沢な予算提示されての依頼、個人的にCDのように何度も聴き直したいとのことでした。 そもそもシャッター音は消せるのか? データ密度にもよりますが、音楽コンテンツに混入したシャッター音はある程度の除去・軽減が可能です。データ条件がいい場合は「なかったこと」にできる精度で消し込むことができます。 プロの映画・音楽制作で用いられるiZotope社のRXというソフトウェアツールを 用いればそれほど難しいことではありません。細かい説明は抜いて、このRXの特徴でもあるSpectral Repairというモジュールを使うと、除去したい対象音を選ぶことにより、 前後の音声を解析し、まるでなかったように再合成することが可能です。 グラフィックで用いられるフォトショップで絵の中で要らないものをくり抜いてしまう 感覚と似ています。しかし前後に入っている音を解析し、再合成するため、消したい時間帯の背景音によってはうまく除去できないこともあります。 一眼レフのシャッター音は通常スピードで1/125~1/40秒と非常に短いものであり、その上、周囲の音に対して明らかに異物感があり対象特定がしやすいという特徴があります。例えば芸能人の記者会見のようにシャッター音だらけの背景音だった場合、特定のシャッター音を除去することは不可能です。 MP3など圧縮された音源では処理精度が落ちる また、これらの処理は録音(動画撮影)された時点のレアデータであることが重要。世の中に流布されているデータはネット環境でも再生しやすいように何かしら圧縮処理がかかっています。スマートフォンの標準ボイスメモアプリなどではそもそも録音時点から非可逆圧縮設定になっていたりします。そのため、素人的な撮影機材の場合改善が難しい場合も多々あります。 特にMP3のような不可逆圧縮のデータだと、データ量が元に戻る構造にはなっておらず、 除去対象音に対して前後解析して再合成するという仕組上、データ量が少なく処理精度が落ちます。(解像度の粗い写真を加工してもあまり意味がないのと同義) その他事例 シャッター音が気になるシーンはやはり音楽演奏のケースが多数。 ピアノ発表会や学芸会動画など、客席での撮影が許可されている現場ではよく起こります。 また、シャッター音ではありませんがこの処理技術を活用して有名人が送ってくれた動画メッセージ中の背景音に紛れたノイズ(車や鳥の声など)をカット(または軽減)してほしいというリクエストをいただくこともあります。 今のところ、シャッター音は自動処理できるようなものではなく、発生都度に細かく消し込み作業が伴います。多少コストをかけても何とか綺麗にしたいというご要望がありましたらお気軽にご相談ください。 ハイブリッド・サウンドリフォームのご利用方法はこちらから。

  • プロピアニスト演奏会ビデオの音声修復(YouTube投稿用 )

    音楽や映画コンテンツの整音・ノイズ除去をプロアマ問わずお手伝いしている Sound Reformerの山川@HSR_YBです。先日、某有名ホールで演奏されたピアニストの古い音源修復をお手伝いしました。かつての演奏をYouTubeアップロードしたいとのことでした。アナログ時代の音源は多くの人に試聴してもらう機会を逃しています。 依頼いただいたメディアはアナログビデオデッキ時代(昭和〜平成前半)に収録されたコンサート。VHSテープからデジタル化された動画。 劣化したアナログのビデオデッキにありがちなノイズ VHSテープが劣化していたり再生デッキのメンテナンス問題が発生すると、ビデオ機器自体の要因で本来は存在しなかった音声ノイズが発生してしまうことは珍しくありません。このノイズはかなり強烈。「ブーン、ビビビ...」と、いった電波障害のような耳障りなノイズが発生し、特にコンサートなど音楽コンテンツの場合は視聴時のストレスがあります。 テープや再生デッキの状態が悪いままデジタル化してしまうと、当然そのノイズが加わった動画となってしまいます。 DVDで購入し直せるものならともかく、自身が出演したテレビ放送などは録画したVHSが貴重なマスターテープとなるため、ノイズが出てしまった場合は諦めるしかありません。 ノイズを含んだままデジタル化した音声は修復できるのか? 音声修復技術は日進月歩であり、私が主に活用するiZotopeRXという音声修復ツール(ソフトウェア)もバージョンアップするたびに新たな修復技術が加わり多機能です。それでも万能ということはありません。 VHSテープに発生するノイズはステレオ(LR)の片チャンネルのみにノイズ発生するケースが多く、劣化した再生ヘッドにより付加される?と想像しています。このノイズは殆どの場合、コンテンツ全体に渡って強烈に混入するため最新技術を以ってしても演奏の邪魔にならないレベルには修復できませんでした。 VHSが音源修復できない場合の最終手段とは このような場合の最終手段は片方のチャンネルを切り離し、問題が少なチャンネルをモノ音源として再編集、疑似的にステレオ化してしまいます。それによりノイズでストレスのないピアノ演奏を楽しめます。 YouTube時代に公開価値のあるアーカイブ 特にピアノソロの演奏は繊細であることから、録音された音源に積極的に手を加えることはクラシック作品を演奏する方にとってはしない傾向があります。 アナログ時代の音源はヒスノイズなど機器要因のノイズですが、現在はデジタル録音下で余計な音まで拾ってしまった音を消し込んでいく作業がメインとなります。咳払いや子供の声をくり抜いたり、局所的な加工で響きすぎるペダル音を軽減させたりと、多種多様な音声編集が可能です。 プロクラスの演奏家でもきちんとしたレコーディングする機会は限られています。プロピアニストからも絶賛の声をいただく編集技術をどなたにも提供しております。録音作品として綺麗に残したい動画がありましたらお気軽にご相談ください。

  • YouTube番組|ピンマイク収録ミスの修復依頼

    プロアマ問わず音声修復をお手伝いしている山川です。年に何度かプロからご依頼いただく案件にピンマイクの収録漏れがあります。胸元につけるピンマイクはテレビ番組の出演者には欠かせません。くっきりとした太い声が収録でき、トーク中心の番組には欠かせません。しかし、ワイヤレスで使用できる便利さの反面、機器の電池切れや接続トラブルが稀に起きます。 機密保持の兼ね合いで具体的な公開できませんが、トラブルがあったのは教育系の番組。先生、アシスタント、視聴者視点のコメンテイター×2名、というキャストによる4名で構成されています。 それぞれの胸元にピンマイクが装着され、1名分のピンマイクだけが切れていたというトラブルです。 1名だけピンマイク素材が使えないと違和感満載 この収録はピンマイク以外に全体俯瞰を捉えるガンマイク素材が1系統。演者から少し離れた位置にセッティングされるので、部屋全体の響きを含めた音が収録されています。1名だけピンマイク素材が欠落すると、他の演者がくっきりとした声なのに、欠落した演者さんの声だけが部屋の響きを含んだ(遠い)音になり、違和感が満載です。無音ということはありませんが、他の演者がテレビクオリティのはっきりした声なのに、1名だけが素人撮影のようなオフマイクの音になってしまいます。 クライアントから「全体のガンマイク素材」を駆使して何とか他の演者の声に近づけられないか?とのご相談でした。 響きの多いガンマイク素材を切り出し音マイク風へ ①欠落対象者の声の抜き出し ②残響音の軽減 ③ピンマイク風の声の太さを再現 上記が大きな処理の流れ、私のような修復のプロでも簡単ではありません。 ①での切り出しも「対象者がソロではっきりコメントしている」対象部分と「ウンウンという合いの手」など重要度の低い、手を加えない部分を判断しながら編集すべき点を細かく抜き出していきます。もちろん、ガンマイクには他の演者の声も同じバランスで収録されるので会話がクロスする部分をどうするかの判断も重要です。 ②諸々のノイズ除去に加え、残響成分を軽減するエフェクトで響きを削っていきます。iZotopeRXに搭載される Dialogue De-reverbやZynaptiq UNVEILなど、リヴァーブ除去系のプラグインを使用しますが、部屋の響きをかなり拾ったガンマイクをこれらだけで簡単にオンマイク風には改善できません。極端にエディットしてしまうと音が破綻してまうので、許容できるバランスに留めるとある程度の残響成分が残ります。 さらに③の太さを再現するためにコンプレッサー等のエフェクトを加えると②で軽減した残響成分が持ち上がってしまうので、 EQやエキサイター、トランジェント系のエフェクトなども加え、少しでも音マイク風の質感に近づける処理を施します。 問題ない他3名の声に残響を付け足す ガンマイク資材からピンマイク欠落者のオンマイク再現を上記で最大限まで目指しましたが、やはり完全再現は困難です。そこで、問題なく収録できた他3名のピンマイクに擬似的に響きを足すことで、全体のバランスを取ります。 セリフのタイミングなどで細かく調整していきます。当方は映画作品の整音やミックス作業も日常的に行なっており、複数マイク素材を絶妙なバランスでブレンドするスキルに長けています。 別のピンマイク系トラブル修復事例はこちら 納品 修復を手がけた作品はTV番組ではないものの、旬の有名タレントが3名も出演していました。技術的ミスによる再収録などは難しいでしょう。意図した通りの収録ができればその内容には及びませんが、なんとか許容する状態に持っていくのがプロのリカバリーといえます。ハイブリッドサウンドリフォームでは他にも「こんなの無理だろ??」と、いう音声トラブルを数多く修復・改善しております。お気軽にご相談ください。

  • サブスク配信用のミックスマスタリングのコストパフォーマンスを極めたい

    音質改善専門サービスHybridsoundreformではアーティスト志向のミュージシャン向けにミックスマスタリングサービスも提供しています。 元々、代表の山川@HSRは作編曲するミュージシャンだったこともあり、音楽コンテンツの各種編集にも定評あり、クライアントから喜ばれています。 歌もの楽曲のアレンジメントに精通したエンジニアリングは歌とカラオケだけを編集する自称ミックス師とは一線を画し、アーティストのイメージを音世界で具現化するための多くの引き出しがございます。 音楽のエンジニアリングは別の経験値やノウハウが必要 最近、配信シングルを中心にお手伝いしているアーティストUTAKAは若手ギタリストでありながらキュートな歌声と独特の音世界がある才能あるクリエイター。自身の楽曲をパフォーマンスも含めほぼワンオペで制作しています。 表現したい楽曲の音世界が明確であればあるほど、実際に構築したミックスと目指したい音像イメージの乖離に悩むもの。配信デビューをきっかけに当方にミックスマスタリングの依頼がありました。 数曲のミックスマスタリングをお手伝いしましたが、上記「Heaven.」はJ-WaveのSonner Musicでもオンエアされた楽曲。単なるギタリスト&シンガーではなく音世界にこだわったアーティストということが明確な楽曲です。あまり展開しないミニマルな感じはJ-POPフォーマットからはみ出した感性を感じます。 対面せずに作品を仕上げる難しさ コロナ禍にあってメジャーアーティストもネット上コラボやセッションも珍しくはなくなりましたが、やはり対面せずに楽曲自体のミックス作業するには難しい側面もあります。特に歌+オケだけのコントロールできる部分が少ないものはまだしも、楽曲を構成するパーツの隅々までこだわった作品を作るアーティストの共同作業は簡単ではありません。 エンジニア側のアーティストの要求を受け取る感性や広い音楽への精通は勿論ですが、リファレンス(参考となる)音源のエッセンスを汲み取り、アウトプットできるミキサーとしての技術力が問われます。 下のリンクは「Heaven.」のミックス作業をする際に全体の雰囲気を指定するリファレンスとして共有いただいた楽曲。その他にもストリングス、ドラムの音作りなどそれぞれイメージに近い音源を共有いただいてから、ミックス作業がスタートします。 いずれも丸パクするわけではなく、実際にアレンジされた楽曲にそれらのエッセンスを組み込み、昇華させていななければなりません。UTAKAさんの場合は積極的にピッチ修正することはほとんどありませんが、イメージに近づけるためには、時にコーラストラックを別生成して提案することも...。 自らの力量と性質を判断できるのもセルフプロデュース能力の一つ 1人で楽曲を完成させるには、作曲、演奏、録音、ミックスマスタリング、(現在では動画も必須)と多くの作業工程があります。バンドやグループと違い、ソロアーティストはそれを全てこなす必要があり、精神的にもパワーが入ります。 アーティストとしてのセルフプロデュース能力に必要なのは、表現したい作品の作業工程「自身でやること」「人に頼べきこと」をどのように判断するかのも重要ポイント。 楽曲の音世界にこだわる本気のアーティストを応援 ハイブリッド・サウンドリフォームでは楽曲の音世界にこだわるアーティスト志向のミュージシャン、シンガーを応援しています。将来性を感じたアーティストにはボランティア価格で作業をお引き受けすることもあります。 スタジオ利用できない宅録環境のトラックも専門サービスならではの緻密なトラッククリーニングでワールドクラスの音質に引き上げる処理を極めます。(限界値はありますが)音世界にこだわるオリジナル楽曲をサブスク配信したいアーティストからのご依頼をお待ちしております。 ミックス依頼時の流れはこちら

  • iPhoneのボイスメモアプリにノイズ除去機能が追加

    さまざまな音声ファイルの改善・修復を手がけるサウンドリフォーマーの山川@HSR_YBです。日常から ICレコーダーで録音した会話やスマートフォンのボイスメモアプリで録音された会話の明瞭化処理はそこそこニーズがあります。 録音したのに会話内容が聞き取れない 離婚調停で揉めている夫婦とか、セクハラ、パワハラで悩む方が咄嗟に録音したデータは音量が小さかったり、カフェなどでは周囲の雑音やBGMが大きくて折角の会話内容が聞き取れないというケースは少なくありません。 僕の手がけるサービスには上記のようなケースでも録音状態のかなり酷いものが多いですが、軽度なものなら自己修復したほうが無難。ただし、音声編集アプリやノイズ処理系のプラグインは絶妙なサジ加減が必要なので詳しくない方は諦めてしまいがちです。 iPhone標準のボイスメモアプリにボタンひとつのノイズ除去機能が追加 こちらのブログは2022.2月末時点の執筆となりますが、最近の iOSアップデートで標準搭載されているボイスメモアプリにノイズ除去機能が追加されました。 ①ボイスメモアプリを立ち上げ ②対象の録音ファイルをクリック ③開いたタブ左側のオプションボタンをクリック ④録音補正機能を有効に ※もっと詳しい操作方法はこちら これで通常再生するだけで、「ザワザワ」したノイズなどが軽減されます。再生速度も変更できるので会話内容を明確に精査したい場合はこの機能を使いましょう。 改善できないノイズはプロに頼むのが賢明 酷いノイズはやはりこの機能だけでは軽減できません。高度なノイズ除去は専門知識が必要となり、付け焼き刃で編集アプリを覚えてもうまくいきません。私が運営するハイブリッド・サウンドリフォームでは「聞き取りづらいボイスメモ」が実際にどれくらい改善できるか無料トライアルで判断できますよ。 重要な会話録音で最も気をつけること 専門プロでも改善が難しいのは ①マイクから話者までの距離が遠くて音が小さすぎる ②録音品質が悪い ①は口元までの距離が短いということが大原則、できれば口元から1メートル以内で録音しましょう。②は mp3などのデータ量が軽い圧縮音源では後々、編集しても改善できる幅が大幅に減ってしまいます。解像度が低い写真を引き伸ばしてもモザイクのようにしかならないという現象を想像してみてください。音声データも低解像度録音だと後から手を加えても難しいという現実があります。iPhoneのボイスメモにはロスレス録音できる機能もありますので重要な会話は必ずその設定で録音することをお勧めします。

  • 配信動画の音声ノイズ除去(特別講義アーカイブを有効活用)

    配信動画の音声ノイズ除去(特別講義アーカイブを有効活用) 音声・動画ファイルの音質改善サービスを運営している山川です。最近、大学機関とのお取引が増加しています。 コロナ禍で配信授業が増えていることから、過去にアーカイブしたゲスト講師による特別講義を再利用するニーズが高まっています。 レギュラー教授の講義とちがい、外部の大学や企業から講師をゲストで招く場合、そのレアな内容を共有するためビデオ撮影しておくことが一般的。それなりのクオリティで収録できていれば問題ないのですが、収録環境の影響で音声が効きづらい固定動画講義をネット試聴するにはかなりのストレスが生じます。 昨年お受けした案件の一つ。某国立大学の医療系の講義では多数の専門機器が立ち上がった研究室での収録。講師がピンマイクを使わずにカメラの音声を使うと、大きな「ゴー」いうノイズが継続的に入ってしまい、講義内容が聴き取りづらいというもの。短いものならまだしも90分とかあるとノイズが気になって視聴する集中力の維持が困難です。 固定動画の音質 よくある講義スタイルはパワーポイント資料をスクリーンに投影して教授が口頭で解説を加えるというもの。その場合、資料も含め録画したいことから、教室の後方から固定動画撮影するのが定石。 ワイヤレスピンマイクなどを接続して収録しない場合、カメラ位置に収音マイクがあることから、撮影しているスクリーンとカメラの間に受講者を挟む形となってしまい、資料をめくる音や所作による雑音もしっかり入ってしまいます。 教授が大きなマイクで話していない場合は、まともに聞き取れない場合もあります。貴重な講義内容であってもそのような状態では再利用が困難です。貴重なアーカイブをノイズ除去・整音処理することで再利用できる場合もあります。 環境ノイズカットは収録状態により千差万別 動画・音声編集に長けている方なら、プロにお願いしなくても動画編集ソフトに内蔵されたDe-noise系のプラグインである程度の軽減ができます。しかし強めのノイズの場合はそのさじ加減が難しことから、意図なく使用すると、かえって変な音になってしまう場合もあります。 ノイズ除去系のアプリは処理経験を積まないと使いこなすのは困難。強いエンジン音、その他持続するノイズ(紙資料のペラペラ音軽減は超難易度高)、部屋の中の反響音などはプロが編集しても軽減しきれないケースも珍しくありません。 私が運営するハイブリッド・サウンドリフォームでは、プロが撮影した音声の修復はもちろん、一般人が意図なく録音した低品質音源も多数取扱っており、改善経験値が違います。 繰り返し使用する講義配信用動画の音声品質を優先するなら音質改善専門サービスにぜひご相談ください。 お困りの動画・音声ファイルを実際にビフォーアフター処理してお見積します。 お気軽にお問い合わせください。

  • 遺産相続にまつわる病床動画の音声をクリアにするお手伝い

    遺産相続にまつわる病床動画の音声をクリアにするお手伝い 様々な音声データの改善を年間数百件手がけるサウンドリフォーマーの山川@HSR_YBです。 証拠となる音声や動画収録したものの、肝心の録音内容が聞き取れないというお悩みは少なくありません。 人間の耳はオートフォーカスに優れ、雑多な街中でも目的の音だけを聞き分けます。 その場でははっきりと聞こえていても、スマホやICレコーダーで録音すると、しゃべっている人の口元から1メートル以内で収録しない限り、クリアな録音をすることはできません。 ハイブリッドサウンドリフォームでは様々な動画・音声コンテンツのほか、弁護士事務所などを介し、裁判にまつわる音声・動画データの改善を多数、手がけています。 それらの多くは離婚やセクハラ、パワハラ、契約トラブルなど。 先日、新たな収録ロケーションの音源の改善をお手伝いしました。表題にある病床での会話を明瞭にするというものでした。 遺言書を準備している高齢者は一握り 私も数年前に父を癌で失いました。発見時はステージ4の末期と告知されてから半年も持たずに他界。病床で「財産は兄弟で仲良く分けろ」と言われた言葉だけを頼りに、弟とトラブルなく相続手続きができましたが、資産が多く相続者が多い場合は身内の縁が切れるほどの骨肉の争いになることもあるようです。 弁護士と入院中のお年寄りの接見動画 音質改善依頼のあった動画は病院内で弁護士と接見するお年寄りとの会話を動画撮影したもの。 内容はもちろん相続について。 病院内は常にあわただしい雰囲気があふれ、スタッフの声や動き回る音、 医療機器や空調音など、思ったより静かではありません。 弁護士の声だけが大きくて、肝心の本人の声が(療養中ということもあり)小さく、聞き取りにくいというものでした。 全体のノイズ軽減ののち、弁護士の会話フレーズごとのボリューム調整やお年寄りの声のブースト、会話にかぶったノイズなどを丁寧に除去。無料で試せる音質改善サンプルを提案後、採用となり納品しました。 病状にもよりますが、入院後に書面で新たに作成するタイミングは百戦錬磨の弁護士でも難しいもの。 相続で本人の意思を記録した動画・音声データの扱いにお困りの方、聴きづらい肉声を何とかクリアにしたいというご要望がありましたらハイブリッドサウンドリフォームまでお気軽にコンタクトください。

  • カメラマイク音源のノイズ除去(ブライダルムービーコンテンツ)

    カメラマイク音源のノイズ除去(ブライダルムービーコンテンツ) 人生において大きなイベントとなる結婚式。近年、式や披露宴の動画撮影をプロに依頼するのは珍しくありません。 しかし、収録する業者にとってやり直しの効かない結婚式は一発勝負の記録映像。裏方では様々なトラブルがつきものです。音質改善サービスの当方にもそういったトラブルの相談は後を絶ちません。 会場ライン音声の収録漏れ 結婚式場自ら撮影しない動画コンテンツでは、おおよその場合、映像業者が結婚式場に乗り込んでの撮影。会場でPAとして使用されている司会者のマイクを会場の音響ミキサー等で別系統のLINE音声を分けてもらう形で収録します。 結婚式場は一日に式を複数回行うことも日常茶飯事、式を挙げる家族の入替なども頻繁です。じっくり撮影リハーサルできるケースはほとんどなく、結婚式当日に会場入りし、 驚くほど短い時間でセッティングしなくてはなりません。 そのため、何らかのトラブルがあり、動画作品に必要な音声を収録漏れしてしまうことも珍しくありません。もちろん、映像業者だけではなく会場側の送り設定が問題の場合もあります。 本来は使用しないカメラマイク ライン音源が収録漏れした場合、本来は使用しない前提のカメラマイク音声を使わざるを得ません。当方が先日改善したカメラマイク音源は会食中に設けられた友人からのメッセージ。会場内の様子を捉えた画面での音声は素人がスマートフォンで撮影したパーティー会場のような音質です。 ・カチャカチャと響く食器 ・酔っ払った参加者の大きな声 ・足音やその他話し声 これらの雑音が「主役である友人」の声よりはっきり録音されています。 どちらかというと雑音を挟んだ向こうから「友人からのメッセージ」が聞こえるという状態です。 ライン収録した時のテレビ番組MCのような太くはっきりした声には遠く及びません。 メッセージ以外の声を徹底的に除去・軽減 そのような音源を何とかコンテンツに含めるには徹底的なノイズ除去を行い、メッセージを喋っている方の声だけを何とか取り出す作業が必要です。 会場の雑音だけではなく、取り出したメッセージに別のBGMを差し込む編集を想定しているため、会場でメッセージにかぶせた生演奏も軽減して欲しいとのことでした。こちらも程度によりますが、最近は楽器音のみを解析して軽減・強調する処理も可能。 中々厳しいオーダーでしたが、「少しでもマシになるなら」というクライアントの お願いもあり、対応し無事納品しました。 色々ありますが、遠くの声にかぶったマイク近くの別の声を除去するというのは 簡単ではありません。人間の声はほとんど同じ帯域にあるため、人を選んでの処理は 難しく、声の被り方によってはギブアップすることもあります。 ハイブリッド・サウンドリフォームはそういったトラブル音声を扱う専門サービス。 撮り直しの効かない結婚式コンテンツの音声素材で自社での修復が困難な案件のご相談を承ります。 お気軽にご相談ください。

  • カラオケボックスで録音したアカペラ音源のノイズ除去とミックスマスタリング

    カラオケボックスで多重録音したアカペラ音源のノイズ除去とミックスマスタリング サウンドリフォーマーの山川@HSR_YBです。音楽に関わらず多種多様な音源を取り扱っていますが、これまでにないパターンの作業でしたので紹介します。 先日、アカペラ多重録音のカヴァー楽曲のノイズ除去とミックスマスタリングをお手伝いしました。そう書くと特に珍しくないかもしれません。 しかし、単体MTR(マルチトラックレコーダー)をカラオケボックスに持ち込んでのレコーディングはやや珍しく、6パートあるアカペラトラックの所々に他の部屋からの音漏れ音が混入するというもの。 アカペラ楽曲録音に不向きのカラオケボックス アカペラは楽器演奏がなく歌声だけで曲が作られています。パワフルなベースやドラムが入る重圧なオケより録音品質にはシビアさが求められます。 カラオケボックスは基本的に隣の施設に音漏れしない設計。しかし、施設内の部屋ごとの防音は緩く、トイレに立った際、他の部屋から知ってる曲に気づく程度の音漏れがあります。 録音に使っている部屋を閉め切っても、自分の部屋でカラオケを再生していない部屋は無音。そのため、近くの部屋のドアが開くと結構な音が入ってきます。アカペラパートの録音中にその音が入ってしまったというもの。 クライアントも「二度とカラオケボックスでは録音しない」と、おっしゃっていました。 特定音を消去する音質改善スキル ボーカルのみトラックの背景に別の音楽が流れるので、その部分をくり抜く様な処理が必要となります。例えば下記の動画のようにiPhoneの音を消してしまうようなスキルが必要です。 隣の部屋からの音漏れ混入がもっとも厳しい処理となりましたが何とか軽減に成功しました。 その他のノイズも多数 シューというヒスノイズ MTR操作のためのパチパチというスイッチ音 編集時に発生したパツっというクリップ音 歌っている時に何かに触った音 トラッククリーニングからミックスマスタリング 各トラックの細かなノイズ処理が終了。ピッチ・タイミング修正のリクエストもありましたがご予算の関係で、メインボーカルとベースパートのみ大きく外れた部分のみで対応。 その後、ミックスマスタリングを行いました。何とかSNS等で配信できるレベルには仕上がったと思います。 録音初心者のサポート ある程度のレコーディング知識がある方には無謀と感じることもありますが、 それでも楽曲を完成させようという意欲は無駄にするべきではありません。 大きな録音トラブルは収録し直したほうが良い場合が大半。しかし、改善のための知識をどこから得ればいいのか分からない場合もあり、そのためにかける時間やコストはクライアントにより様々です。 生ピアノ音源のマスタリングやサックス等インスト楽曲のミックスマスタリングまで幅広く対応します。 ハイブリッド・サウンドリフォームはそんな楽曲制作の録音にお困りの方からのご相談もお受けしています。お気軽にコンタクトください。

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