カメラマイク音源のノイズ除去(ブライダルムービーコンテンツ)
人生において大きなイベントとなる結婚式。近年、式や披露宴の動画撮影をプロに依頼するのは珍しくありません。
しかし、収録する業者にとってやり直しの効かない結婚式は一発勝負の記録映像。裏方では様々なトラブルがつきものです。音質改善サービスの当方にもそういったトラブルの相談は後を絶ちません。
会場ライン音声の収録漏れ
結婚式場自ら撮影しない動画コンテンツでは、おおよその場合、映像業者が結婚式場に乗り込んでの撮影。会場でPAとして使用されている司会者のマイクを会場の音響ミキサー等で別系統のLINE音声を分けてもらう形で収録します。
結婚式場は一日に式を複数回行うことも日常茶飯事、式を挙げる家族の入替なども頻繁です。じっくり撮影リハーサルできるケースはほとんどなく、結婚式当日に会場入りし、
驚くほど短い時間でセッティングしなくてはなりません。
そのため、何らかのトラブルがあり、動画作品に必要な音声を収録漏れしてしまうことも珍しくありません。もちろん、映像業者だけではなく会場側の送り設定が問題の場合もあります。
本来は使用しないカメラマイク
ライン音源が収録漏れした場合、本来は使用しない前提のカメラマイク音声を使わざるを得ません。当方が先日改善したカメラマイク音源は会食中に設けられた友人からのメッセージ。会場内の様子を捉えた画面での音声は素人がスマートフォンで撮影したパーティー会場のような音質です。
・カチャカチャと響く食器
・酔っ払った参加者の大きな声
・足音やその他話し声
これらの雑音が「主役である友人」の声よりはっきり録音されています。
どちらかというと雑音を挟んだ向こうから「友人からのメッセージ」が聞こえるという状態です。
ライン収録した時のテレビ番組MCのような太くはっきりした声には遠く及びません。
メッセージ以外の声を徹底的に除去・軽減
そのような音源を何とかコンテンツに含めるには徹底的なノイズ除去を行い、メッセージを喋っている方の声だけを何とか取り出す作業が必要です。
会場の雑音だけではなく、取り出したメッセージに別のBGMを差し込む編集を想定しているため、会場でメッセージにかぶせた生演奏も軽減して欲しいとのことでした。こちらも程度によりますが、最近は楽器音のみを解析して軽減・強調する処理も可能。
中々厳しいオーダーでしたが、「少しでもマシになるなら」というクライアントの
お願いもあり、対応し無事納品しました。
色々ありますが、遠くの声にかぶったマイク近くの別の声を除去するというのは
簡単ではありません。人間の声はほとんど同じ帯域にあるため、人を選んでの処理は
難しく、声の被り方によってはギブアップすることもあります。
ハイブリッド・サウンドリフォームはそういったトラブル音声を扱う専門サービス。
撮り直しの効かない結婚式コンテンツの音声素材で自社での修復が困難な案件のご相談を承ります。
お気軽にご相談ください。
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