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  • 執筆者の写真Sound Reformer / yamakaWA

新人ボカロPからのミックスマスタリング依頼(ボカコレ用)

ボカロクリエイターならお馴染みのボカコレ。2023春には参加されたでしょうか。今回初投稿となるボカロPルーキー「ファルム」さんによる楽曲「エンドレス・スパイラル(初音ミク)」のミックスマスタリングをお手伝いしました。

パワフルなメタルテイストの作品がかなりいい感じで仕上がりましたのでぜひご試聴ください。

初めてのミックスマスタリング依頼

ファルムさんは完成度の高い楽曲に加え、エレキギターのテクニックも間違いなく上級者ですが、他者にミックスを委ねるの初めてとのこと。DAWトラックパラデータの共有においても、

  • 楽器によるステレオトラックとモノトラックの差別化

  • ドラムインストメンタルトラックのパラアウト

  • ボカロ曲とメタル曲のリファレンス楽曲の共有

などをお願いし、ミックス作業を開始。


トラック数は37(当方が追加したバストラック抜き)と多め。エレキギターのトラックだけでも5トラック、シーケンスフレーズのシンセやストリングスパートも豊富。メタルの重圧感を表現するためにドラムやギターはAPIコンソールシミュレートのチャンネルストリップを軸に音作りしました。


1stMIX〜調整リクエスト対応

クライアントと対面しないオンラインミックスはとにかく、トラックボリュームバランスのイメージ共有が難しいです。特にアレンジメントまで高い次元で構築できるボカロPの場合、仕上がりのイメージが極めて緻密。仮ミックストラックは提出してもらうものの、大胆に音作り、左右前後に再配置したミックスデータではイメージ相違が出てしまいがち。フェーダーの上下は感覚値で数%単位でリクエストいただくようにしています。


また単にエフェクト処理するだけではなく、演奏フレーズと音色に連携したボリュームオートメーションも細かく設定します。打ち込み音源のストリングスなどはその演出表現で大きく印象も変わってきます。楽曲セクションごとのバランスも微妙に演出してバックすることがほとんどですが、今回のクライアント、ファルムさんの場合はトラックにより元に戻してくれてのリクエストも少しありました。

1stMIXでの全体的な音作りの印象は良かったようで、ギタートラックのハイの出方やリヴァーブの深さのリクエストがあった程度でした。


当方が承るオンラインミックスではミックス修正を2回(リクエストは無数にあってOK)まで、その後は1セッションにつき追加料金をお願いしています。

ミックスを外注するほどのクリエイターさんは楽曲への細かなこだわりがあり、着地できない無限ループに陥るパターンも少なくありません。


対面作業しないオンラインの場合、マスタリングよりもバランスを決定づけるミックス作業の方がはっきり言って難しい。ボリューム調整の回数が3回を越えた場合、当方からエフェクト適用済みのパラトラックを書き出し、再度クライアントさんに調整してもらう場合もあります。


マスタリングトラック提示からのMIX修正は避けたいが

できればトラックのボリュームバランス確定はMIXマスターで確定したいのですが、今回はMIX確定後のマスタリングトラック2種を選んでいただいてからの、MIX修正が合計6回ありました。


マスタリング工程が進んでからの大幅なトラックボリューム調整はそこまでギリギリまで追い込んだバランス(エフェクトも含めた空間デザイン)が破綻するリスクもあるので..本当は避けたかったのが本音。マスタリングチェーンも新たに微調整が必要になりますしね。


クライアントさんがマスタリング作業に慣れていない場合、どこまで音色・音圧変化するのかのイメージがつかないケースも多いようです。私がMIXを担当している場合はマスタリングの色付けは抑えたパターンがデフォルトですが、今回は音質的にやや攻めたマスタリングパターンが採用となったことが発端だったのかもしれません。


予算を気にする事なくリテイク希望いただいたので、やり易かったですし、何よりも最終的に「イメージ通りに仕上がった」とコメントいただけて良かったです。初投稿としてはとても初動も良かったようですし、何よりです。


当方はアナログアウトボード等は使用しないITBミックスマスタリングです。ボカロPはもちろん、出音の品質にこだわる音楽クリエイターからの依頼をお待ちしています。ミックスマスタリングを学んでる方からの依頼は、使用エフェクトやセッティングも全て公開、共有することも可能です。


お気軽にお問合せください。










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