様々な整音・音質改善を手がけるサウンドリフォーマーの山川@HSRです。
私は制作会社から動画編集の仕事(舞台や記録映像)も受託していますが、サラリーマン時代の元同僚からとある映像製作ができないかと打診があり、先週末撮影に行ってきました。
リクルート用の経営者インタビュー
撮影コンテンツは会社への求人を募るための経営者インタビュー。求人が難しい業界とのことで人材確保に苦戦しており、その活路を見出す取り組みの一つに動画を活用したいとのことでした。経営者自ら会社の社風や方針、今後の展望をTOP自らの素顔で語ることで、より良いリクルートを目指すというもの。
動画撮影は知り合いのカメラマンにフォローいただき、映像・音声編集は私が行いました。私が本業ということもあり撮影時は録音を担当しました。収録スタジオはマンションの共用スペースを改良した簡易スタジオ。ロケハンで仮収録すると外からのノイズや部屋鳴りも多く出演者の胸元に装着するラベリアマイク(ピンマイク)を使用することにしました。
ラベリアマイクのRode Wireless Go 2
ラベリアマイクは所有しておらず、レンタルも考えましたが料金と購入価格のバランスを考慮し、Rode社のRode Wireless Go2というラベリアマイクセットを導入。手頃な価格に加えワイヤレス機能とともにバックアップ機能も素晴らしい機材です。元々Rode社のコンデンサーマイクを所有していることもあり信頼感がありました。
本番収録で気づく所作による布擦れノイズ
本番前に照明角度や収録ポジションを作り込み、ダミースタッフで試し撮影&録音をして入念なセッティングが完了。
インタビューを受ける社長さんとインタビュアーが収録位置につき、
「じゃ、試しに一回RECしてみますか?」
と、収録を開始したところいいテンションで会話が始まったため、止められずに想定以上のTake1となりました。(これが8割がたOKテイク)
しかしプレイバックしてみるとインタビュアー(女性)だけ、衣擦れノイズが入ってしまいました。本番ではテンションが上がり、リハーサル時より大きな所作がありました。布擦れのノイズも映画作品の隠しピンマイクではたまに起きることで、BGMを混ぜるインタビューコンテンツでは問題ない軽減(もしくは消去)ができると想定し、後日編集時に処理することにしました。
布擦れノイズの除去ならiZotope RXのDe-Rusteleでバッチリ整音↓
他にも「コツン」というマイク当たりのノイズも除去可能
映画製作のポストプロダクションやプロサウンドエディターの定番ツール
いかがだったでしょうか?素人には絶対に不可能と思えた音声修復がかなりの精度で可能です。ただし、何でもAIが自動処理してくれる訳ではありません。長尺の動画などでは莫大な作業が発生するため安価な価格ではお引き受けできないケース少なくありません。
頻繁に音声収録作業があるカメラマンにも現在は必須ツール。もちろん、日常からDAW等に触れていない素人さんにはやや敷居が高いツールですし、高解像度のモニター環境は必須です。
このような動画収録時の音声トラブルやノイズ除去等をプロアマ問わずにお引き受けしています。撮り直しができないお困りの音声素材がありましたらお気軽にハイブリッド・サウンドリフォームまでご相談ください。
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