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自主制作映画専門で整音・MA依頼を請ける理由|商業スタジオとの違い

動画編集プロジェクト

映画は、画だけで成立しません。

セリフが聞こえるか/空気がつながっているか/音量が暴れないか——ここで観客の集中は簡単に切れます。


そして自主制作だと、現場はさらに過酷。

ロケの空調、反響、交通音、風、衣擦れ、ピンマイクとガンマイクの質感差、シーン跨ぎの背景音の“段差”…。「撮れ高は最高なのに、音が追いつかない」という状態が起きやすい。


だからこそ、私は 「自主制作映画専門」として整音・MAを請けています。

「俳優の芝居の“息づかい”を取り戻す」「音質のせいで映画祭の審査対象外になるリスクを回避する」——このあたりを、作品単位で責任持って背負うためです。



商業スタジオ(大手ポスプロ)MAと何が違うのか


まず誤解のないように言うと、商業スタジオには商業スタジオの強みがあります。

ブース・スタッフ・立ち会い体制・運用ルールが整っていて、スケジュールが大きく、案件規模が大きいほど、安定感が出る。


ただし——自主制作にとっては、そこが「コスト」になることもある。

私のサイトでもMA・整音作業の相場感として、


  • 個人受注(1人完結型):40〜60分/Stereo 2.0基準で 6〜20万円台が多い

  • 大手ポスプロ:ブース・スタジオ・アシスタント・立ち会い稼働など固定費が重なり 60〜150万円超も珍しくないと整理しています。


つまり違いは、音の良し悪し以前に 「固定費構造」と「進め方」

自主制作に必要なのは、豪華な設備というよりも——


  • 限られた素材を“救う”音声修復力

  • 演出意図を読み解き、最短距離で整える判断力

  • ピクチャーロック後のリテイク地獄を避ける設計力


この3つが噛み合うことだったりします。



なぜ「自主制作映画専門」でやるのか:作品の“現実”に寄り添えるから


1) 音声修復(レストレーション)が前提の現場が多い


自主制作の音は、理想条件では録れないことが多い。

だから私は「整音=ノイズを軽くする」だけじゃなく、

**作品として成立させる“救い方”**を設計します。


実際、映画制作向けメリット記事でも、iZotope RXを使ったレストレーションでノイズ問題に対応する方針を明記しています。


「ノイズ除去強化(RX11/妥協ない消し込み処理)」を前提にしています。


2) “音の翻訳者”として、世界観を守る


私は自主制作映画MAプランの導入で、

「あなたの作品の“世界観”の正確な翻訳を担当します」と書いています。


同じ「ノイズ」でも、


  • 消し切るべきノイズ

  • 残すべき生活音

  • 演出として“汚れ”を残すべき質感


    のジャッジを音響監督の目線で行います。

    商業スタジオと違い、一気通貫のクオリティが確保できます。

    ここは分業やテンプレ処理とは異なる精度があります。


3) 納品仕様と上映事故のリスクを潰す


自主制作で地味に痛いのが「上映で音量が暴れる」「配信で聴こえ方が変わる」事故。

だから私は、-20LUFS納品/48k/24bitステレオなどを明示し、映画祭応募標準ではEBU基準に沿った音圧調整や5.1サラウンド仕上げまで用意しています。


実績が示す「自主制作でも“戦える音”は作れる」



私は「一人完結型」ですが、作品単位で責任を持って仕上げてきました。


  • 「ふたり」(2021):映画祭用にMAをブラッシュアップし、神戸インディペンデント映画祭2021でグランプリ。


  • 「安楽死のススメ」:整音・効果・ミックスを担当し、マドリード国際映画祭2023 ベストサウンドデザイン賞


  • 海外ドキュメンタリー “Microplastic madness”(NY撮影)にも整音で参加、国内上映・吹替版にも関与。


そして、利用者コメントとして、

長編映画『よみ芝居』(2025.カイロ国際映画祭プレミア上映)の監督からは


「膨大な課題を丁寧に解決し、作品に深みと明瞭さをもたらした」

「抽象的な要望から具体的なサウンドデザインで変化を起こした」

といった趣旨の推薦をいただいています。

(※ここ、まさに“本気の自主制作”の現場感ですよね。2時間超・時代設定・チームの課題——全部ある。)




商業スタジオ利用が難しい監督へ:あなたが得する依頼のMA依頼の仕方


自主制作の整音は、発注側の準備で工数が倍にも半分にもなります。

私が特にお願いしているのは次の4つです。


  • ピクチャーロック厳守(最重要) 

  • AAF/OMFのタイムライン整理(素材が混在していると検証工数が増える)

  • 各シーンの**“重要なセリフ3選”**を共有(基準が決まる)

  • 参照作品を1〜2本(タイトル+タイムコード)


これが揃うと、限られた予算でも「編集効果が高い部分」に時間を集中でき、結果的に作品が強くなります。




どのMA・整音プランが向いているか(目安)


私は自主制作映画向けに、目的別に3段階の見積目安を提示しています:


  • Indie Basic:最低限の品質担保(短編想定)

  • Festival Standard:映画祭セレクション通過率を上げるための“完成形”

  • Cinema Premium:劇場上映・配信基準での“安心クオリティ”


「今の素材で、どこまで上がるか」も含めて判断したい場合、

私はまず素材の一部を見て、難所と優先順位を提案する流れを用意しています。



まとめ:商業スタジオじゃなくても、“観客に届く音”は作れる


大手に頼めない=妥協、ではありません。


自主制作に必要なのは、巨大な固定費よりも、

素材を救う技術と、作品の意図を翻訳する設計です。


あなたの作品が本気なら、音も本気でMA依頼しましょう。

映画祭でも上映会でも配信でも、

**“観客に届く「伝わる音」”**にして、作品を最後まで観てもらうために。





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